Uber Eatsには配達パートナー向けの補償があります。ただ、「アプリをオンラインにしている間はずっと対象」「配達が終わったら全部対象外」と覚えてしまうと、実際の条件とずれます。
原付・バイクで配達するなら、相手への賠償、自分のけが、自分の車両の修理を分けて確認しておきたいところです。今回は補償額のランキングではなく、依頼待ちや帰宅時にどこを確認するかを整理します。
依頼待ちと、受諾後のお店での待機は分けて考える
Uberの公式案内では、相手への対人・対物賠償の対象期間は、配達依頼を受諾してから完了またはキャンセルまで。一方、自分のけがへの傷害補償は、配達終了後にも一定時間続きます。
下表は公式案内と傷害見舞金の支給規定を、配達の場面に当てはめたものです。「対象期間内」は支払いの確約ではなく、事故の内容など別の条件も確認が必要です。
| そのときの状況 | 相手への賠償 | 自分のけが |
| 依頼を受けていない待機・移動(直前の配達終了から15分以内を除く) | 対象期間外 | 対象期間外 |
| 依頼受諾から完了・キャンセルまで。お店への移動や受取待ちを含む | 対象期間内 | 対象期間内 |
| 完了・キャンセル後15分以内で、次の依頼はまだ受けていない | 対象期間外 | 対象期間内 |
| 終了から15分を超え、次の依頼を受けずに待機・移動・帰宅している | 対象期間外 | 対象期間外 |
同じ「待機」でも、依頼を待っているのか、受諾済みの商品の完成を待っているのかで扱いが変わります。オンライン・オフラインの表示だけで判断せず、受諾と終了の時刻を確認しましょう。出典:Uber「配達パートナー向けサポートプログラム」、傷害見舞金支給規定・第1条(2024年2月1日適用、PDF)。
自分の任意保険と、Uberの補償の関係
原付・バイクなどの配達パートナーが自分で自動車保険に加入している場合、Uberは本人の保険を優先し、その上限を超えた場合にUberが手配する賠償責任保険を利用すると案内しています。
また、このプログラムには自分の車両の修理費等の補償はありません。自賠責保険の代わりでもないため、「Uberの補償があるから、ほかの保険を確認しなくてよい」とは考えないようにしましょう。出典:Uber公式FAQ。
「業務用」を選べば配達できるとは限らない
手元の任意保険を確認するときは、使用目的の欄だけでなく、報酬を得て商品を運ぶ使い方を、その商品で引き受けているかを先に確認します。保険会社によって条件が違います。
- チューリッヒ:フードデリバリーの業務委託など、有償で貨物を運ぶ車両は引受対象外と案内しています。公式のバイク保険解説
- 三井ダイレクト損保:バイクを月1回以上、定期的に業務に使う場合は、見積もり・申し込みができないケースとして掲載しています。公式の引受範囲
これは各社の案内の例で、保険会社全体に共通する日数基準ではありません。週末だけの副業でも、配達の内容と頻度を伝えて確認する必要があります。既存契約で配達を始める場合も、新規申し込みの可否だけでなく、今の契約をどう変更するかを相談してください。
保険会社に伝えることを、出発前にまとめておく
問い合わせでは「仕事にも使えますか」だけで終わらせず、次の情報をそろえると話が具体的になります。
- 使うバイクの車種・排気量、実際に運転する人
- 個人事業として、Uber Eatsなどの有償配達に使うこと
- 月の配達日数の見込みと、ほかの配達サービスも使うか
- 依頼待ち、店舗への移動、配達後の帰宅を含めた使い方
そのうえで、引受可否、必要な契約変更、変更が有効になる日時、相手への賠償・自分のけが・車両修理の補償をそれぞれ確認します。回答を受けた日と内容も控えておくと、更新時に見直せます。
事故が起きたら、まず安全確保とけが人の救護を優先し、警察・必要に応じて救急へ連絡します。その後、Uberと自分の保険会社に状況を伝えてください。受諾・完了・キャンセルと事故発生の時刻を整理し、治療費の領収書なども保管しておきましょう。Uberの事故時の連絡案内と、支給規定・第6条で請求時の書類例を確認できます。
Amazon Flexにも同じ車両を使う予定なら、登録時の保険条件は別に確認が必要です。Amazon Flexの車種・保険条件を整理した記事も参照してください。
情報確認日:2026年10月30日。日本向けの公開案内をもとにした一般的な整理です。個別の引受可否や保険金・見舞金の支払いは、契約内容、事故状況、所定の条件により判断されます。最新の公式案内・約款を確認し、不明点は保険会社やUberへお問い合わせください。